光透波…花の美しさ_2

私達は五感を通じて外界の情報を捉えていますが、どのようにインプットしているのでしょうか?

視覚について考えてみましょう。

花を見ているとします。まず花を知覚し花の名(コトバ)と共に脳にインプットします。

コトバ(名)は常に物である対象と結びついています。例えば

「ウメ」とは「ウ」と「メ」という音

と花である梅とが結びついています。それが「語」の能らきです。

 

名づけられたものの用途や機能などの特徴を抽出することで名(コトバ)の意味が成立し、それぞれが概念として定着していきます。具体的には人と話をしたり、本を読んだり、テレビを見たりといろいろな経験をすることによって、五感覚から外界の情報をコトバとして取り入れ、蓄積していきます。蓄積された概念からそれぞれの価値観が構築されてきます。それが自我意識です。

つまり自意識は コトバ でできているのです。

自意識は「コトバ」によって作られているので、どのようなコトバ情報をインプットするかで自意識が形成されていきます。最初のコトバの獲得は両親の会話です。両親の会話をまずインプットします。この場合子供はお腹の中でも、0〜4歳くらいまでの幼少期でも、強制的に親のコトバが入ってきます。またおじいちゃん、おばーちゃん、親戚やテレビ、ラジオ、携帯等メディアからもどんどんコトバ情報が流れ込んできます。

保育園、幼稚園に入ると他の子供や保育士さんの会話、親のお友達等様々な人や自然の生物、環境によって自我が確立してきます。

以下脳神経細胞学的なレポートから

新生児の脳の重さは約350gですが、成人では約1,300gまで成長します。

成人になるまでに徐々に成長していると思われる方も多いかもしれませんが、実際には、脳の発達は0~2歳の時期に驚くべき急成長をとげます。
赤ちゃんの脳の発達は1ヶ月が大人の10年に相当する言われています。

そして、脳の大きさは3歳で成人の約80%、6歳で約90%まで大きくなると言われています。

【脳はどのように発達するのか】
新生児は脳に1000億の神経細胞(ニューロン)を持っていますが、神経細胞間の接続はまだ少ないようです。
心臓や肺のような生命にかかわる領域での接続は完了していますが、それ以外の領域では未完のままなのです。

しかし、生まれて数ヵ月経つと、新しい結合(シナプス)ができて、代謝の活動も高まってきます。繰り返される刺激は、このシナプスの結び目を強くしていきます。
このようにして、2,3歳頃には約1000兆(※大人の約2倍)のシナプスを持つようになります。

一方、神経細胞(ニューロン)をとりまくグリア細胞は、どんどんと成長していきます。グリア細胞はミエリン鞘(髄鞘<ずいしょう>)というものを作って神経細胞を包み込んで保護する働きを持っています。これによって、神経細胞(ニューロン)どうしのやりとりが効率化されるのです。
脳がしっかりと働くためにはこうしたグリア細胞の働きが不可欠なのです。グリア細胞が脳全体にしっかりと行き渡ることによって、脳が発達を遂げるとされているのです。

1. 初期の胎児の脳は、必要な数よりはるかに多い、約1000億個のニューロン(脳細胞)を作り出します。
余分なニューロン(脳細胞)はやがて取り除かれます。
2. この1000億個のニューロン(脳細胞)から、軸索(配線)が伸びて、別のニューロンに届き、信号を伝える仮のシナプス(結合)を作り出します。
この仮のシナプス(結合)は、実際に使われるよりも数兆以上も多く作られます。
3. 電気的な刺激(信号)が伝わると、シナプスは強化されます。
信号が伝わらなかったシナプスは退化していきます。
4. 誕生後、赤ちゃんの脳では、第2段階の発達が始まります。信号が届くと、軸索と樹状突起との結合部(シナプス)が増えていきます。
感覚器官から入ってくる刺激による電気信号が、シナプスを残したり消したりしながら、脳の配線を仕上げていきます。

新生児は脳に1000億の神経細胞(ニューロン)を持っているそうですが、2,3歳頃には約1000兆(※大人の約2倍)のシナプスを持つようになると上記されています。

脳生理学的に言うと、0〜4歳までに脳神経細胞の爆発が起こるそうです。

脳細胞神経の爆発的成長は情緒的に見ても、コトバの獲得に応じて情緒は安定してきます。

自我意識は語意識で使われています。肉体の五感覚を通じて知覚される対象は自我意識によって認識され、概念として蓄積されていくため、語の意識は

善、悪  陰、陽  明、暗  好き、嫌い……

のように相対的意味を持っています、ですので自意識は必然的に相対的になります。相対的ということは差別的ということで、意識は対立的であり差別的です。

意識はコトバによってつくられていますが、そのコトバがどのような特徴を持っているかで、人の性格も様々です。人の意識はコトバによって作られ、文化、文明も人によって作られるので、文化、文明もコトバによって作られているのです。ですから世界には多くの言語がありますが、その言語の特徴によって国民性も文化も様々です。

文化という文字は「文が化けている」と書かれています、文は文字が連なった意味です。もちろん文字もコトバが眼で見えるようになったものです。文化もコトバによって作られているのです。

人の意識、思考はコトバによって作られています。ですから

人とは何か?

を理解するには

コトバとは何か?

を知り、理解する必要があります。

花の美しさを感じることができるのは、私達が花というコトバを知っているからです。もし花というコトバを知らなかったら花が何か認識できませんし、花を見て美しいと感じることはありません。

花を美しいと思えることは、「コトバ」があるからです。